毎回ではないにせよ、飛行機に搭乗した際、離着陸時に耳がキーンとしてしまった経験ありますよね。
耳がキーンとしてしまうのは、大人だけでなくこどもも同じなんですが、乳幼児が自分自身で対処するのはなかなか難しいもの。そこで、ママでもできる乳幼児の耳抜きのやり方をまとめました。
そもそも、飛行機に乗ると、なぜ耳が痛くなるの?
飛行機に乗った時、特に離陸・着陸の際、耳が痛くなった経験がある方は多いと思うのですが、原因は気圧の変化。
ゆっくり上昇する場合というのは、体もそのスピードに合わせて気圧を変化させるのですが、飛行機のように早く上昇する場合、体が対応しきれなくなってしまうんです。
体が対応しきれなくなってしまっては困るので、機内では一定の気圧に保ち、ある程度穏やかに気圧が変化するようにしていますが、高度何千メートルまで一気に上昇するわけですから、地上にいる時より気圧は変化してしまうため、耳がきーんと痛くなったり、つまったように感じてしまうんです。
この耳キーン、敏感な方はとてもつらいと思うのですが、大人だけでなく乳幼児も同じことが起きるのをご存知でしたか?
離着陸の際、それまで穏やかに過ごしていた乳幼児が突然泣きわめいたりするのは、耳キーンのせいであることが多いそうです。特に、初めてのフライトの場合、これまでに耳キーン事態を経験したことがないことの方が多いので、乳幼児自体も何が起きているのかわからずに、激しく泣きわめいてしまうようです。
言葉を話せなかったり、うまく伝えられなかったりしても、必死で自身の身に起きていることを知らせようとしてくれているんですね。
自分で耳抜きができない乳幼児の耳キーン解消法は?
耳が痛くなったり、つまったように感じた時、大人であれば自分で耳抜きを行うことで改善されますよね。
そもそも「耳抜き」とは、耳の中の圧力と外の圧力を同じにする方法のことで、簡単なものだど、唾を飲み込んだり、飴をなめたりすることで行えます。
しかし、乳幼児の場合はそれらを意識して自分で行うことって難しいんです。
そこで、乳幼児のために大人(特にママ)ができる、おすすめの耳抜き方法いくつかご紹介します。
授乳(おっぱいやミルク)を行う
授乳中の乳幼児であれば、これが一番!
1歳2ヶ月で初めて飛行機に乗ったわが子は、耳がキーンとなっていたかどうかはわからなかったのですが、初めて体験する離陸時の加速も、授乳していたことで母のぬくもりを感じられたからか、より安心して乗っていてくれました。
飲ませるタイミング
離陸時
飛行機が動き始めてから飲ませてあげましょう。
着陸時
着陸態勢に入るのが、着陸予定時刻の約20分前であることが多いので、それを目安にし時間を調整してあげ始めるてください。着陸態勢に入る際には、シートベルト着用サインが出ますので、それが出たら「そろそろだな」と思ってください。
航空会社によりベルト着用サインが出る時間は異なりますが、春秋航空は割とギリギリの10〜15分前に出ます。ジェットスターは約20分前です。
ミルクの場合、離陸時は搭乗前に熱いお湯を用意しておけば、飲ませる時に適温を迎えられますが、着陸時はそうはいかないものですよね。
多くの航空会社では、CAさんが機内でミルクを作ってくれたり、お湯を用意してくれたりしますので、事前に着陸態勢時にミルクを飲ませたい旨を伝えておきましょう。
耳抜きのために授乳すればいいとわかっていても、機内は他の乗客もいっぱい。どうしたらよいか迷ってしまいますね。ポイントは2つ。
1.窓側の座席や後方の座席に座る
窓側であれば、授乳で動いたときでも他の乗客の邪魔にもなりにくいし、ケープで覆う際も、窓側を解放してあげることができるので、密室を嫌がる乳幼児も安心して授乳することができます。
2.周りに頼る
乳幼児が飛行機に乗るのも珍しくなくなりました。
それゆえ、CAさんも乳幼児が飛行機の乗ることに慣れていますので、「乳幼児がいますので、よろしく」と声をかけておけば、困ったときにフォローしてもらえます。ミルクづくりのお手伝いもそうですが、機内のことを慣れている方に頼れるのって、とても心強いですよ。
また、周りの乗客にも一言伝えておくといいですよ。
2歳児以降の授乳について
座席を必要としない2歳児未満までの乳幼児であれば、フライト中膝の上に座っていますので、離着陸時の授乳も比較的しやすくなっています。
しかし、座席を利用している2歳児以上の場合、離着陸時は自席にてシートベルトをしっかりと着用する必要があります。そのため、授乳したい・させてあげたいと思っても、シートベルトやひじ掛けがあるため、うまく授乳できないことが多いです。
そのため、座席を利用する2歳児以上の場合は、安全のためにも授乳ではなくほかの方法を試してみてくださいね。
麦茶やお水・白湯を飲ませる
卒乳したお子さんには、スパウトやストローマグなどを使ってお水や白湯を飲ませてあげましょう。
日ごろ使いなれているスパウトやストローまぐであれば、お子さんもいつも通り水分をとることができて、余計なストレスがかかりませんね。
マグに水分を入れた状態で機内に持ち込む際、気をつけておきたい点がひとつ。それは、気圧の変化による水分の逆流です。
上空では気圧が変わり空気が膨張してしまうため、マグ内の水分が逆流してしまうことがあります。それを防ぐためには、飲む分だけ入れてあげる・飲み終わったらマグをからにしておくなど対策をとってくださいね。
成長に合わせてスパウト→ストローマグ→コップマグと、これひとつでステップアップできるすぐれもの。
乳幼児って意外と【じぶんのもの】に対する意識が強いので、コップ部分が変わらず飲み口だけが変わっていくこちらの商品はおすすめですよ。
ドリンクが有料のLCC。機内にドリンクは持ち込める?
基本的に機内サービスが有料のLCCは、ドリンクも有料となります。
機内で販売されているドリンクは、普段お子さんが飲み慣れていないものが多いもの。
国内線であれば、ペットボトルなども手荷物検査の際、一緒に検査を受けて持ち込むことが可能です。また、セキュリティゲート通過後のショップなどで購入したドリンク類はそのまま持ち込めますので、お子さんが飲みやすいドリンクを持ち込んだほうが、お子さんも喜びますね。
おしゃぶりを与える・飴を舐めさせる
水分をゴクゴクと飲まなくても、おしゃぶりをくわえたり、ママの指をしゃぶったりすることでも、耳抜きの効果があるんですよ。
くわえることで唾液が出てくるので、それで耳抜きができちゃうんです。
さすがにおしゃぶりは卒業しちゃったよーというお子さんには、飴を舐めさせてみましょう。飴を舐めるのもおしゃぶり同様、唾液が出てきますので、耳抜きができちゃいますよ。
お昼寝をしてもらう
お昼寝のタイミングが合えば、お昼寝をしてもらいましょう。
とはいえ、お昼寝の時間に離陸できるとは限りませんよね。
そんな時は、早めに搭乗手続きを済ませ、出発手続き後エリア内にあるキッズパークなどで思いっきり遊んでもらいましょう!
思いっきり遊んでもらうことで、機内ではぐっすり寝てもらえれば、ママにとってもお子さんにとってもストレスが軽減されますよ。
成田空港第3ターミナル内のキッズパークは現在閉鎖されています
柔軟な対応で楽しい飛行機旅になりますように
1歳1ヶ月で初めて飛行機に乗ったわが子の場合、その時は全然平気だったようで授乳はしていたものの離着陸共落ち着いて乗っていてくれました。
その後も何度か搭乗しており、それまでは特に変わりはなかったのですが、2歳2ヶ月の時の搭乗時は帰路の際、飛行機が動き出すやいないや「おっぱい飲みたい」といってきました。
その時は長期旅行だったため、ただ甘えたいだけかも…と思っていましたが、今思うと、もしかしたら、耳がきーんとしてしまいそれを解消するために「おっぱい飲みたい」と言い出したのかもしれませんね。
離着陸時はきちんと座席に座っていなくてはいけないというルールがあります。そのため、座席が必要となる2歳児以降の離着陸時の授乳の場合、座席に座らせたままの授乳ということになるため授乳しづらいということになりますが、これも安全のため。搭乗する飛行機によっては、少々ずれて座らせていても「そのままでいいですよと」と言っていただく場合もありますが、あくまでもCAさんのご配慮ですので、2歳児以降は授乳以外の方法で耳抜きしてあげるといいですね。
大人同様、こどもも人によって差がありますが、しっかりとお話ができるようになるまではお子さんの様子をしっかりと見てあげて、耳がキーンとしてるのかも?と思ったら上記の対処をしてみてください。
そして、楽しい飛行機旅を満喫してくださいねー!。