2017年末のことです。急遽子連れで海外へ行くことが決定!しかし、子供のパスポートがまだだった!出発までひと月ないぞ!という状況に。
そんな状況でしたが、無事にパスポートの申請ができました。
パスポート取得における基礎知識や、子供(幼児)のパスポートゆえの注意点などを記載しておきます。みなさんの参考になれば幸いです。
パスポートの基礎知識
まずはパスポートのついて簡単におさらいしておきましょう。
パスポートとは、全世界で通用するいわゆる身分証明書のことで、海外旅行の際は、
- 自分の名前
- 年齢
- 国籍
などを証明するものを持っていないといけないんですね。
身分を証明してくれる大切な書類、それがパスポートなので、海外へ行く際は生まれたての赤ちゃんであっても、一人1冊のパスポートが必要となります。
どんな時に必要なの?
- 空港の入出国審査
- ビザの申請
- 海外での飛行機やホテルでのチェックイン時
- 海外での免税品の購入時
- その他、海外で警察官等に身分証明の提示を求められた時
など、日本国内で必要になることよりも、海外で必要になることがほとんどです。
パスポートの種類
パスポートには有効期限が10年のものと、5年のものの2種類あります。
20歳未満は容貌の変化が激しいこともあり、5年有効のパスポートのみ申請が認められています。
子供のパスポートを申請してみよう
実際に申請してみてわかった注意点や気をつけるポイントを教えちゃいます。
必要書類をそろえよう
パスポート申請には、いくつかの必要書類があります。
事前に入手しておく書類もいくつかあるので、申請前に確認しておきましょう。
- 一般旅券発給申請書 1通
- 戸籍謄本(または戸籍抄本) 1通
- 住民票の写し 1通
- 写真 1葉
- 申請者本人に間違いないことを確認できる書類
①一般旅券発給申請書
パスポートを申請するのに必要な情報を記載する用紙です。
パスポートセンターや各市町村役場などに置いてあり、申請の際に記入できます。
※上記②の「所持人自署」欄は未就学児の場合親権者が代筆できます。
この「所持人自署」欄、パスポートにそのまま転写されるものになります。
そのため、未就学児との渡航の際、申請書等のサインは親権者がすることになります。
小学生以上は、自分でサインをすることになっているのですが、小学生になったばかりだと、戸籍通りに書けないということも。
そんな場合は、ひらがなでの署名で大丈夫。ただし、枠からはみ出たり、文字をなぞった場合は、正しく転写できないため、書き直しとなります。
今回、申請書記載時に使用したボールペンは、あまり綺麗に書けないものでした。そのため、ぱっと見、二度書きしたように見えてしまうのですが、ボールペンの不具合ということがわかる状態だったため、書き直しせずにすみました。
このようなこともありうるので、ご心配でしたら、ボールペンを持参されることをおすすめします。
②戸籍謄本(または戸籍抄本) 1通
戸籍謄本(または戸籍抄本)は、本籍地の市町村役場で発行されます。
本籍地が遠い場合など、郵送請求する場合は受け取りまで1週間前後かかることもあるようですので、注意が必要です。
③住民票の写し 1通
住民基本台帳ネットワークシステムを利用することにより、原則不要となりました。国外で申請する場合は不要です。
④写真 1葉
- 縦45ミリメートル×横35ミリメートルの縁なしで、無背景(無地で淡い色)の写真。
- 申請日前6カ月以内に撮影されたもの。
- 無帽で正面を向いたもので、頭頂からあごまでが34±2mmであるなど申請書に記載されている規格を満たしていることが必要です。
- 写真の裏面には申請者の氏名を(表面に文字が浮かび出ないよう筆圧に注意して)記入してください。
(注)ご記入の際は表面にインクがにじまないように、また凸凹が出ないようにご注意ください。
乳幼児の写真撮影、特に乳児の場合は、椅子に座らせずに白いシーツなどを敷いた上に横にさせて撮影したほうがいい、なんてよく聞きますよね。
写真撮影に自信がなかったわたしは、子供が2歳児で座って撮影できるということもあり、近くの写真店にて撮影をお願いしました。
写真撮影自体は好きな子ですが、スナップ写真と違うため、なかなか顔をまっすぐにできなかったり、真顔ではなく笑顔になってしまったりと、何度も撮り直し。
最終的に、真顔で撮れたけれど、ちょっと首が曲がってしまったものを、修正してまっすぐにしてもらいました。
もちろん、ご自身で撮影した写真でも申請はできますが、このようなこともあるのでわたしとしては、写真店での撮影がおすすめです。
⑤申請者本人に間違いないことを確認できる書類
(1)1点でいい書類
マイナンバーカード(通知カードは不可)/運転免許証/船員手帳など
(2)2点必要な書類((1)の書類がない場合)
下記表の中のAとBの各1点、又はAから2点を提示してください。
A | 健康保険証、国民健康保険証、共済組合員証、船員保険証、後期高齢者医療被保険者証、国民年金証書(手帳)、厚生年金証書、船員保険年金証書、恩給証書、共済年金証書、印鑑登録証明書(この場合は登録した印鑑も必要です)等 |
B | 次の内写真が貼ってあるもの 学生証、会社の身分証明書、公の機関が発行した資格証明書等 |
中学生以下の本人確認書類として、「健康保険証と学生証」「健康保険証と失効旅券」という組み合わせがありますが、小学生以下だと特に用意することができないことがありますよね。
そんな場合は、中学生以下に限り親権者の本人確認書類(運転免許証、有効パスポート等新規申請と同様のもの)の提示で、子どもの本人確認書類を省略することができるんです。また、未就学児の場合、母子手帳の提示でも大丈夫なようですよ。
申請しよう
パスポートの申請は、上記書類全てを揃えて、住民登録をしている都道府県のパスポート申請窓口での申請となります。
以前は、県内に数カ所ある「パスポートセンター」等でしか申請できませんでしたが、最近は市町村窓口での申請もできるようになりました。
パスポートセンター等での申請の場合、申請から受領までにかかる日数は、通常1週間程度(土・日・休日を除く)ですが、市町村窓口の場合、さらにプラス2日程度かかりますので、注意が必要です。
未成年が申請する場合の注意点
未成年が申請する場合は、申請書裏面の「法定代理人署名」欄に親権者(父母又はそのいずれか一方)又は後見人の署名が必要となります。
「未就学児で、書類の全てを親権者が記載するから、本人は連れて行かなくてもいいわ」と思ってしまいますが、この場合代理提出とみなされ、さらに必要書類が増える、ということになりかねませんので、申請の際もご本人と一緒に行きましょうね。
受け取り
パスポートを受け取る時には次のものを持って、本人が必ず交付(申請)窓口に行かなくてはなりません。これは、乳幼児であっても変わりませんので、必ず一緒に行ってくださいね。
必要なもの
- 申請の時に渡された受理票(受領証)
- 手数料(必要額の収入証紙及び収入印紙)
手数料について
12歳未満の場合、発給手数料が減額されるため、
都道府県収入証紙 2,000円 + 収入印紙 4,000円
合わせて6,000円となります。
支払い方法については、窓口により異なりますので、ご確認ください。
実際に申請から受け取りまでどれくらいの日数がかかったの?
申請から受け取り、出発までのスケジュールを公開します!
渡航することが決まった日:2017年12月29日(出発日33日前)
申請日:2018年1月4日(出発日28日前)
受取日:2018年1月17日(出発日15日前)
出発日:2018年2月1日
渡航が決まってすぐに年末年始を挟んだため、渡航決定から申請までに1週間ほど日にちが空いています。
市町村窓口での申請を行ったのですが、この場合
- 申請日から受取まで9日間
かかりました。
これは、開庁日9日間であり、土日祝はカウントされないため、14日後の受取となりました。
年末年始やゴールデンウィークなどを挟んでしまうと、申請から受取までにかかる日数も長くなってしまいますので注意が必要です。
まとめ
今回はパスポートの申請から出発までひと月切った状態で、初めてのパスポート申請となりました。
申請から受取までは14日間ですが、年末年始を挟んだため、渡航が決まってから受取までは20日間ほど要しています。
本籍地がすぐ近くであったため、戸籍謄本入手までに要する時間は短くてすみましたが、遠隔地の場合はさらに時間がかかってしまうこともありえます。
今回は問題ありませんでしたが、写真の取り直し、書類の出し直しということもありえますので、初めてのパスポート申請の際は、可能な限り早く申請することをおすすめします。
また、乳幼児のパスポート申請の場合は特に、写真の撮り直しが必要となることが多いそうです。
ご自身で写真を撮ることもできますが、可能な限りプロにお願いすることをおすすめします。
それでは。
Have a nice trip!